「オペアの労働条件交渉」ルールを守りつつホストファミリーと良い関係を築くために

オペア(Aupir)
UnsplashChristina @ wocintechchat.comが撮影した写真

こんにちは!ポケワニです。

このブログでは、私が実際に体験したこと、使ってみたサービス、買ってよかったもの(たまに微妙だったものも)などをレビューしています。
簡単に言ったら雑記ブログになるのかな?
自分の体験が少しでもお役に立てばいいなと思って書いているので、気軽に読んでもらえると嬉しいです。

さて、今日は、オペアルールとそれをめぐるホストファミリーとのし烈な戦い(大げさ)についてシェアしていきます。

どっちが悪いとかではなく、今振り返ってみて子供を持つ親目線になると、もっと最良な方法で解決できたのかもしれないな。と思うところがあります。

今オペアをしていて同じような悩みがある人は、オペアの立場だけじゃなく、ファミリー目線で見てみるのもいいかもしれません。当時の私は完全オペア側の狭まった視野でしか会話ができていなかったと反省しています。ファミリーが人間的に嫌いでないなら、まだ改善の余地はありますので、是非読んでもらえればと思います。

ま、その後ファミリーチェンジしてしまったわけなんですが、その話はまた今度♡

オペアプログラムのルールについて

まず、オペアプログラムには明確なルールがあるんです。週の労働時間は最大45時間まで、一日10時間以内、そして週に1.5日の休日が保証されています。これは参加者とホストファミリー双方を守るための大切な決まりで、プログラムの公平性を保つためのものなんだけど、そのルールをめぐってホストファミリーとちょっとひと悶着があったというお話です。

その日の出来事

ホストママから新しいスケジュールをもらった時のこと。「やっとスケジュールができたから」と言って手渡してくれて、ありがとうと言って立ち去ろうとしたその時...

「ちょっと待って、聞きたいことがあるの」

とひきとめられました。

UnsplashEstée Janssensが撮影した写真

突然の提案

「もしも45時間働かせない週があって、次の週50時間とかそれ以上働らせるのはダメ?」

え?と思いました。

実は普段から、オペアの本来の仕事範囲を超えて、家族全員の洗濯や家全体の掃除もしていました。それに、唯一友達とナイトライフを楽しめる週末の夜も、いつもパパとママがデートに出かけるので、私は子供たちの面倒を見ていて友達と出かけることができない状況が続いていました。

そんな中でさらに労働時間を増やす提案をされて、正直「え?」って思っちゃったんです。

でも、よく考えてみると、忙しい時期とそうでない時期があるのかもしれません。それでもルールはルールだし、自分だって都合よくつかわれたくない、という気持ちもありました。

「これはルールでやっちゃいけないことだからできない」

はっきりと伝えたけど、今思うと、もう少しママの状況を聞いてから答えれば良かったなと思っています。

UnsplashSamuel Regan-Asanteが撮影した写真

予想外の反応

ママの反応は予想外でした。

「分かってるし、あなたが言ってることは正しいけど、今までのオペアはそんなこと言わなかった。あなたがそこまでルールに従ってることが理解できない」

従ってるって言うより、単純にやりたくないだけなんだけども笑
ママからすると「融通が利かない子」って思われたかもね…。
自分に不利になることを、わざわざ自分からルール破ってまでする意味は分からないけど、振り返れば、ママの立場からの気持ちももう少し考えられば良かったなって。(大人になったな私笑)

そして、この次の一言が今日一番モヤモヤした瞬間でした。

「もし私たちがルールに従ってたら、別に携帯も持たせなくてもいいし、車も子供の送り迎えと、あなたが学校に行くためだけにしか使わせなくてもいいのよ」

その時は正直「それって...」って思っちゃったんですが、ママなりに私のことを気遣ってくれていたのかも。確かに携帯や車の自由な使用には本当に感謝してます。ママも私に良くしてくれているのに、なんで私はそんなに頑なになっちゃったんでしょうね…。

喧嘩にならないよう冷静に対応

心の中では色々思ってたけど、ここで感情的になっても仕方ない話。他のホストファミリーと比べ始めたらキリがないし、そんなことをホストの前で言いたくなかった私。ママだって私のことを考えてくれているのに、私も頑なになりすぎちゃダメですよね。

深呼吸して、落ち着いて話しました。

「ママが私のために、今まで作ったことがなかったスケジュール表まで作ってくれたのには本当に感謝しています。ただ、日本の事務所では『ホストと一緒に暮らしてる分、仕事と私生活の区切りがはっきりしないところがあるから、そういうことを防ぐために仕事は仕事、プライベートはプライベートってはっきりさせないと、自分が辛くなるだけだからルールに従ってもらって』って言われていたんです」

それでも納得してもらえず...

でもママは納得いかないご様子。

「ここまで厳格にルールに従うなんて...あなたの仕事はそんなにきつくないはずなんだけど」

「なんだとーーー!?」と思いながらも、考えさせて、と答えようと思った時、ママが追い討ちをかけてきました。

「カウンセラーに聞いたんだけど、彼女はオペアさえ良かったら...みたいなことを言ってたわ」

※カウンセラーとは、その地域でオペアとホストファミリーの悩みを聞いたり、オペア同士の交流の場として、定期的なミーティングを開いてくれる人です。

もし本当にそんなこと言ってたら、完全にホスト側のカウンセラー。

こら!サリーーーー!!!(カウンセラーの名前)って本気で思ったけど、サリーはとてもいいひと。多分ホストマザーの話し方も最後の方はあいまいな言い方してたから、本当にそうやって言っていたのかは謎です。

条件付きで歩み寄り

絶対に「イエス」とは言いたくなかったけど、完全に拒否するのも関係性を悪くしそうでした。だから条件を付けて答えたんです。

「正直に言うと、子供の面倒を見るだけなら、そんなに大変な仕事じゃないと思います。でも、パパとママが家にいると、子供たちがどうしてもパパママのところに行きたがるし、そうなると私も気を使って疲れるんです。仕事内容はハードじゃないかもしれないけど。

だから、本当に本当に仕事が忙しくて、パパとママが家に帰ってこれない時は、45時間以上働いてもいいです。ただし、パパママが家にいる時は私必要ないですよね?とりあえずやってみて様子を見てみます」

UnsplashJess Baileyが撮影した写真

意外な感謝の言葉

そしたら、ママが今まで言ったことのないことを言ってくれました。

「私たちもあなたのおかげで本当に家がキレイになったのには感謝してる。いつも掃除してくれてありがとう」

...って、掃除してほしいってホストに頼まれているんですけどね。笑

複雑な心境

話し合いは穏便に進んで、なんだか結構いい感じじゃない?って思いました。

でも、やっぱりどこかで100パーセントは納得できない自分がいるんです。

だって、話し合いがいい感じに進んだとしても、実際には私に不利な話だから。

今振り返ると、ママも悪気があって言ってるわけじゃないし、むしろ私のことを家族の一員として考えてくれていたのかもしれません。この家族は確かに「45時間オペアを働かせないと損」って思ってるタイプかもしれないけど、それも家計や仕事の都合があってのことだったのかな。

当時の私は自分を守ることで精一杯だったけど、もう少しママの気持ちに寄り添って話し合いができていたら、お互いにもっと良い解決策が見つかったかもしれないな、と少し年取ってから思うようにもなりました。年取るって悪くない笑


オペア生活は毎日が学びの連続です。ルールを守ることと、良い関係を築くこと、そしてお互いの立場を理解することのバランスって本当に難しいです。でも、自分の権利はしっかり守りつつも、相手の気持ちにも寄り添える人になりたいなって思います。

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